Risk-慟哭と誕生-

「人は裸で生まれた時は だれも愛され 同じなはずが
どうしてなのだ 生きていくうち 運命は分かれ むごいくらいだ」

「子供は生まれて来た時に泣いているでしょう?あれはそういう事。能くも私を産んで呉れたな。ハイリスクを背負わされてまでの不確かな幸せなんて、欲しくなかった。真なる愛と救いの中で、永遠の無でありたかった。怒りと、嘆きと、悲しみ。それこそが彼らの産声」

という歌詞と文章をよく頭に思い浮かべます。

「育ててくれてありがとう、でも産んだ事は絶対に許さない」 

僕は両親に対して常に思います。

もちろん今現在こうして生きていて文章を綴ったり、読んだり、音楽を聴いたり、作ったり、大事な人と出会って会話をしたり、美味しいご飯を食べたり、幸せなことも沢山あります。
その反面、離別だったり、近い未来への得体の知れない不安だったり、突然胸に痛みが突き刺さったり、薬の副作用に苦しんだり、理由もわからずにただひたすら悲しくなってしまったり、不幸なことも同じように存在します。

僕の幸せが幸せである分、僕の不幸も重くなっていくのです。

それならば、

なるべく平坦でいよう。
何事にも動じないでいよう。
幸せに酔わされないようにしよう。
不幸に溺れてしまわないようにしよう。

今日も静かに寿命を待つ1日です。